『ゴジラvsコング』特集!1993・2005・髑髏島の巨神(2017)からキングコングとは何なのかを紐とこう!

ミヤヒロ
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2021年7月2日に『ゴジラvsコング』が公開されます。

『シンゴジラ』などで日本人に馴染みのある“ゴジラ”と比べて、

キングコングの名前は知っているけど、大きいゴリラってことぐらいしか知らない

という方も多いはず。

実は映画『キングコング』は“対決シリーズ”などを含めると8作品もあります。

その中でも今回は『キングコング』を語る上で外せない

  1. 1933年版 元祖『キングコング』
  2. 2005年版 リメイク『キングコング』
  3. 2017年版 コングvsゴジラに繋がる『キングコング 髑髏島の巨神』

の3作品にしぼって、キングコングとは一体何者なのかを徹底して掘り下げていきます!

ぜひ最後まで読んでいってください!

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恐怖のモンスターとして描かれる1933年版・元祖『キングコング』

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映画監督の“カール・デナム”は、街で見かけた美女“アン”を次回作の主役に抜擢し、未開の島“髑髏島”へ船を出す。

髑髏島に着いたデナムたちは、原住民が“コング”に生け贄を捧げる儀式を行なっているのを目撃し、原住民からアンを生け贄に差し出すよう要求されるが、それを断り船に戻る。

しかし、その日の夜、原住民によりアンはさらわれてしまい、コングの生贄に差し出される。

それに気づいたカールや船員のドリスコルたちは再度“髑髏島”に上陸するも、アンはすでにコングに連れ去られていた。。。・

白黒映画です!

100年近く前の映画なので、慣れていない方にとっては見るだけでも勇気がいる“古典”作品。

コング登場までに40分もかかることや、現代人にとっては“鼻にかかる演技”に耐えきれず脱落してしまった方も多いはず。



しかし、ストップモーションアニメで表現されたコングの

ぎこちない動きと人間的な白目が光る目

が相まって、現代だからこそ感じられる怖さもあり、コング登場からは意外とイケます。



また人間VS怪獣の戦いだけでなく、コングvsティラノサウルス・巨大蛇・プテラノドンといった、いわゆる

多種多様な『怪獣プロレス』

も見どころで、『ウルトラマン』の生みの親“円谷英二”に衝撃を与えたと言われるほどの出来栄えです。

意思疎通できない野生的なモンスター

1933年当時は『ターザン』などを代表する

ジャングルを舞台にした“秘境冒険映画”

が映画界のトレンドの1つでした。

1933年版『キングコング』もそんな秘境冒険映画の1つで、本作に登場するキングコングは

原住民に恐れられる神

として描かれています。

その後の2005年版『キングコング』や『髑髏島の巨神』では、人と心を通わすことができる動物としてキングコングは描かれます。

しかし、1933年版のキングコングは、連れ去ったヒロインを“モノ”や“所有物”として扱っている印象がつよく、そこに愛はあるんか?善意や悪意が感じらない、巨大で野生的な動物として表現されていて、

“話が通じない動物”としての怖さ

も1933年版のキングコングにはあります。

美女と野獣、悲しきモンスター

1933年版は古代アラビアのことわざから物語が始まります。

そして預言者はいった
「見よ!野獣は美女の顔を見て殺そうとして伸ばした腕を止めた」
「その日以来野獣は死んだも同然になった」

キングコングという怪獣は大きいだけのゴリラではなく

美女に恋をした野獣

という性質があり、その部分が『キングコング』を今でも名作たらしめている要素でもあります。

ヒロイン“アン”を取り戻すために今まで越えられなかった壁の扉を壊す、という表現もコングが恋をした野獣であるからこその表現にもとれます。



しかし、この“恋”の要素が『キングコング』を悲劇的な結末へと運んでいきます。

キングコングが人間に捕らえらえれ見世物にされている姿は、かつて神とも呼ばれていた風格はなく、それこそ

ただの大きいゴリラ

にしか見えず、人類に屈する自然という構図を見てとることもできます。

はりつけにされた状態でアンから恐怖の眼差しを向けられたり、力尽きる直前のコングがアンを手に取り彼女を目に焼き付けてから、2度なでる描写からは、

美女に恋をしたがゆえに人類に征服されてしまった悲しき野獣

を感じることができます。

黒人のメタファーとしてのキングコング

1933年版のキングコングはエンタメ映画としてだけではなく、

当時のアメリカの社会情勢を反映させた作品

としての側面もあると言われています。



当時のアメリカは大恐慌後で、街は多くの失業者であふれかえっていました。

作中、店から果物を盗もうとした“アン”に店主が「今日だけで3人目だ」というセリフは、まさしく“貧しいアメリカ”を反映させたシーン。

後半ではコングの見世物に豪華な服装で富裕層が殺到する様子も描かれ、資本主義による貧富の差も表現されています。



またコングは黒人のメタファー(直接的でないたとえ)であるとも言われています。

映画監督の“カール・デナム”に強制的にNYへ連れてこられ、海を渡って見世物にされるコングは、
アフリカから奴隷としてアメリカに連れてこられた黒人と背景が一致します。

作中にデナムが「コングを調教した」と笑顔で話すカットも、コングが黒人のメタファーであるとするならば、非常に社会的な意味を持つ1カットに見えます。

1933年版のキングコングは“黒人に対する白人の恐怖”が反映された作品として、当時のアメリカを知る映像作品として見ることもできます。

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より人間的に自然の象徴として描く・2005版リメイク『キングコング』

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1933年版のリメイク作にあたり物語は全く一緒です。

しかし、1933年版では違和感に感じた無理矢理な物語進行は納得できる流れに整えられています。

また、登場人物の背景が丁寧に描かれたり、人種差別的な表現が削られていたりと、うまく1933年版を現代風に整えた作品です。

ですが、その結果上映時間は3時間を越えてしまい、1時間経たないとコングが出てこない“足し算映画”になってしまいました。

興行的には失敗ではありませんでしたが、上映時間の長さが足を引っ張ったという意見もあります。

ですが、全体的に『キングコング』のリメイク作としては最上級の出来で、CGで表現されたコングは今でも見ごたえのある映像に仕上がっています。

足し算映画ではありますが、途中でかけたり割ったりしていないことに非常に好感が持てる作品です。

コングを恐怖の対象ではなく“自然”として描いている

1933年版との大きな違いは、コングの描かれ方です。

1933年版では神として崇められている設定はあっても、巨大で凶暴なザ・怪獣として描かれていました。

しかし、2005年版では黒人と重なる描写は一切なくなりました。

またコングを掘った石像などで、コングを恐ろしい存在とする人々の描写はあれど、コング自体を恐ろしい敵として描く表現もありませんでした。

それを分かりやすくするために2005年版は主人公たちに襲いかかる恐竜やコウモリ、虫などを敵として用意しています。



それらの1933年版にあった黒人や恐怖の対象といったコングの性質の代わりに、2005年版のコングには、

自然そのもの

という性質が与えられています。

そうすることで恋をした野獣の悲劇にくわえ

人類によって淘汰される自然の悲しみ

も『キングコング』の悲劇性を高めています。

人に近い存在として描かれるコング

1933年版のコングは“人と分かり合えない”動物としての印象が強いです。

しかし、2005年版では、

コングが人に近い霊長類

として表現されていることが

  • 初めはアンを手に持って暴れ回っていたコングが、アンを方に乗せて走る
  • 夕焼けを眺める

などのシーンから読み取ることができます。



また1933年版のコングには“アン”でなければいけない描写がなく、性的な本能で“アン”に惚れていたように感じられますが、本作では

  • 今までの生け贄をコングが殺していた描写
  • アンが大道芸でコングを楽しませる描写

が加えられてことで、人間の女性なら誰でも良いわけではなく、アンでなければいけない理由が丁寧に描かれていました。

また、コングには家族や仲間がいたが、彼が最後の1匹であることも2005年版では描かれており、そのことが、

コングが種を残すという野生的な性から解放され、アンに本当の恋をしている

ことを強調しています。

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2017年『キングコング/髑髏島の巨神』

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『コングvsゴジラ』に登場するコングは、『髑髏島の巨神』に登場するコングです。

1933年版・2005年版に登場したコングが15mほどの大きさだったのに対し、『髑髏島の巨神』のコングは31mとかなり大きく、

『コングvsゴジラ』では102mにまで成長している見たいです・・・デカすぎ。



『髑髏島の巨神』が1933年版、2005年版と比べて1番優れている点は

コングが開始5分もかからず登場してくれること!

島にも開始20分で着きます!



本作は過去作とは違い全く新しい物語で、ヒロインへの恋や悲劇のモンスターといった側面は無くなっており、完全にエンターテイメント作品として仕上がっています。

そのため1933年版・2005年版で感じた“神話性”は無くなっており、コングも“悲劇のモンスター”といった記号ではなく、1つのキャラクターとして立てられていた印象。

人と共存する未熟な存在

サイズ的には1933年版と2005年版を凌ぐ大きさですが、

実はまだ成長期のコング

が『髑髏島の巨神』には登場します。

言われてみれば、顔つきや毛質もなんとなく中学生っぽい。



そんなコングですが、過去作との大きな点は

人と共存している

という点です。

1933年版・2005年版のコングは、原住民から壁で“隔離”された存在でした。

しかし『髑髏島』のコングは原住民から壁で閉じ込められておらず、また

ある時から人を守り始める存在

でもあるため、過去作と違い人とともに生きているという印象が強いです。

まだ神ではない

1933年版・2005年版ではコングを“神”と表現することがありました。

また『髑髏島』のコングもスカルクローラーから原住民を守る様子は“守護神”という言葉を連想しますが、本作では至る所に

コングがまだ神でない

を印象付ける描写があります。

1つは

コングが傷つく描写

です。

1933年版・2005年版のコングは古傷はあっても、劇中の怪我で出血にいたる描写はラストに機関銃で撃たれた時くらいです。

しかし『髑髏島』ではヘリコプターのプロペラでおった傷やコングの血の手形が映されるなど、コングが傷つく存在であることが印象的に描かれます。

これはすなわち、コングが無敵の神ではなく、成長途中の動物であることを表した描写です。



また今までのコングは、孤高の存在としてプライドのために戦っているように見えますが、『髑髏島』のコングは、

人を守るためや捕食のために戦っている

姿が描かれています。

この描写も

コングが自然そのものや神ではなく、自然の一部であること

を印象付けています。

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キングコング まとめ

今回は『ゴジラvsコング』に備えて、キングコングが過去作でどのように描かれてきたかをご紹介しました。

ただの大きいゴリラではなく、

  • 恐怖のモンスター
  • 美女に恋する野獣
  • 黒人
  • 自然

など時代によって、様々な意味を持って描かれてきました。

このような知識がなくとも『ゴジラvsコング』は楽しめるはずですが、キングコングの歴史を知ることで、より思い入れを持って鑑賞できることは間違いないです。

公開までまだ時間はあるので、少しでも気になった方は1933年版か2005年版の『キングコング』見てから『ゴジラvsコング』を見てみるのはいかがでしょうか。

ミヤヒロ的には2005年版がおすすめです。
ティラノサウルス3匹とコングの戦いは『髑髏島』のvsスカルクローラーよりも見ごたえがあります。

ちなみにまだ『髑髏島の巨神』や2014年版『ゴジラ』、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を見ていないという方は、この3作品の続編が『ゴジラvsコング』となっているので必ず見てからいきましょう。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ではまた!

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