
みなさん、こんにちは!
カルブロ!へようこそ!
管理人のミヤヒロです!
- ノーラン監督作一覧とおすすめが知りたい
- ノーラン監督の人物と作風まで理解して鑑賞したい
映画好きで知らない人はいない超有名監督『クリストファー・ノーラン』。
バットマンとジョーカーの対決を描いた『ダークナイト』は衝撃作で、ミヤヒロもくりかえし鑑賞しました。
新作が発表されるたびに話題となり、今もっとも注目を集めている監督の1人なので、彼のファンは日増しに増えているはずです。
そこで今回は
「最近ノーラン監督のことを知って、もっと他の作品も見てみたい!」
「せっかくならノーラン監督の作風なども理解して鑑賞したい!」
という方にむけてノーラン監督の作品と作風について語っていきます。
ノーラン監督作を100%楽しみたい方はぜひ最後まで読んでいってください。
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クリストファー・ノーラン監督作品一覧
- フォロウィング(1998)
- メメント(2000)
- インソムニア(2002)
- バットマン ビギンズ(2005)
- プレステージ(2006)
- ダークナイト(2008)
- インセプション(2010)
- ダークナイトライジング(2012)
- インターステラー(2014)
- ダンケルク(2017)
- テネット(2020)
まずはここから!ノーラン監督おすすめ作品5選
ノーラン監督作品は全てがおすすめ、ハズレなしです。
ですが今回はこれを見ておけばノーラン監督を語れるぞ!という5作品にしぼって紹介いたします。
1.メメント
カルブロ!的おすすめ度 ★★★☆☆
- 2つの時系列で描かれる物語!通常の時系列とさかのぼる時系列が、合流した時に明かされる真実が怖すぎる!
- ノーラン監督作いち1回目と2回目で見え方が変わる映画!
長編映画2作目にあたる『メメント』。
1番の特徴はなんといっても、その独特な時系列です。
言葉で説明しづらいので図にしてみました。
(自作です・・・)

黒の時系列では②→④→⑥と過去から未来に、赤の時系列では①→③→⑤と未来から過去にさかのぼって、物語が進んでいきます。
そして、①→②→③→④・・・の順番で赤と黒の物語が交互に描かれ『結末』をはさみ撃ちするように2つの物語は合流します。
若きノーラン監督はこの奇抜な時間演出でその名を映画界に知らしめました。
なぜこの時間演出がそこまで評価されたのでしょうか?
赤の時系列の物語は必ず「今何が起っているの?」と思わせる状況から始まります。
たとえば
- 気付くと銃を持った男に追われている
- バーでビールを飲んでいるだけなのに知らない客に笑われる
そして、ついさっきまでの記憶がないレナードも観客と同じく「今何が起っているのか?」を把握していません。
つまり、この時の観客とレナードは同じ謎を共有しており、観客は物語の当事者として作品に没入することができます。
ただし、観客はレナードと違って答え合わせができます。
なぜなら
赤の時系列は①→③→⑤とさかのぼって描かれるため、③の終わりには①の始まりが、⑤の終わりには③の始まりが、どうしてその状況だったのか
がわかる構造になっているからです。
なので、そのたびに「だからあの状況だったのか!」と伏線回収されるようなスッキリ感を味わうことができ、飽きずに最後まで鑑賞できます。
本作はノーラン監督の弟ジョナサン・ノーランの書いた短編『メメント・モリ』を元にした兄弟の合作です。
メメント・モリはラテン語でいつか死ぬことを忘れるなという意味があり、メメントだけだと思い出せという意味があります。
はたしてレナードは、何を思い出さなくてはいけないのか。
我々だけが知ることができる『レナードが忘れてしまった真実』にぜひ驚いてください。
2.ダークナイト
カルブロ!的おすすめ度 ★★★★☆
- 元祖!大人が楽しめる〈シリアス系アメコミ映画〉!
- バットマンの超人気ヴィラン・ジョーカーを演じるヒース・レジャーの狂演!
- 『選択』でバットマンを翻弄するジョーカー
ノーラン監督最大のヒット作といえば『ダークナイト』でしょう。
『バットマン ビギンズ』から続くダークナイトトリロジー2作目にあたる本作。
それまで子供向けとされていたアメコミ映画の常識をくつがえし、今でも本作の影響を受けたシリアス系アメコミ映画が多く作られています。
ノーラン監督とアメコミの相性は一見悪そうに見えます。
ですが、アメコミだけに許される『リアリティから解放された善と悪』の物語に、ノーラン監督が説得力を与えたことで、善悪の物語に新たなフォーマットが生まれました。
その影響力はヒーロー映画にとどまらず『007』最高傑作とも名高い『スカイフォール』も本作の影響を受けたと言われています。
そして『ダークナイト』の評価を確かなものにしたのは、いうまでもなくその善悪を手のひらの上で転がし続けたジョーカーを演じた今は亡きヒース・レジャーの狂気的な演技でしょう。
彼は本作でそれまでのアイドル俳優というイメージを見事ぬぐい去りました。
アカデミー賞で助演男優賞を獲得した彼のジョーカーは、歴代最高の呼び声も高いです。
では『ダークナイト』でジョーカーは、どうやってバットマンを追い詰めていったのでしょうか。
それは『選択』でした。
- 「ジョーカーに屈し正体を明かす」or「正体を隠し街を危機にさらす」
- 「不殺主義を守る」or「ジョーカーを殺す」
- 「最愛の人を助ける」or「街の未来を託せる検事の命を助ける」
- 「希望のために真実を隠す」or「真実を公表し市民を絶望させる」
どちらの答えを選んでもバットマン、そしてブルース・ウェインは大切な人や街、信念を一瞬で打ち崩されてしまいます。
しかし、この選択には選ばないという選択肢は与えられていないのです。
ジョーカーの目的は金や権力、征服ではありません。
『秩序を破壊し、混沌をもたらすこと』といえばそれっぽいですが、もっと噛みくだくと
今ある揺るぎないものを崩す
ことです。
街を裏から支配するギャングを、絶対的な正義感を持つ検事を、そして絶対に倒れないバットマンを・・・。
最後に執事アルフレッドの言葉を借りて一言。
『ダークナイト』を見て『世界が燃えるのを見て喜んでいる』ジョーカーの姿とヒース・レジャーの演技をぜひその目に焼き付けてください。
3.インセプション
カルブロ!的おすすめ度 ★★★☆☆
- 死んだら目覚める!細かい夢あるあるを楽しもう!
- CGではなくセットで再現されるダイナミックな夢世界!
ノーラン監督が構想に20年を費やした夢をテーマとした『インセプション』。
俳優・渡辺謙が出演したこともあり、かなり話題を呼びました。
他人の夢に入りこみ、あるアイデアを〈植えつける〉という一風変わったストーリーですが、『インセプション』でもノーランの『時間の魔術師』っぷりが発揮されています。
夢の世界では現実より時間の経過が遅い
夢あるあるですよね。
1〜2時間寝たかと思ったら8時間経っているというのはミヤヒロもよくあります。
他にも『死んだら目が覚める』『起きたと思ったらまだ夢の中』といった夢あるあるが随所に散りばめられていて、それも本作の見どころです。
見どころといえば映像表現も見逃せません。
『インセプション』では夢を作り上げる設計士が現実の法則に縛らない発想力で、街全体を折りたたんでいく映像が有名ですが、他にも
- 騙し絵を現実世界に作り上げる
- 街中を機関車が走る
など『現実ではあり得ない』夢だからこその出来事が、現実感をもって描かれます。
また夢の設計士・偽装士・調合士・・・とプロが集まっていく様子は『オーシャンズ』シリーズを彷彿とさせ、ミッション系の肝を押さえた構成力も『インセプション』がエンターテイメント映画として成功を収めた理由でしょう。
4. インターステラー
カルブロ!的おすすめ度 ★★★★☆
- 理論物理学者キップ・ソーン監修の宇宙描写に圧倒!
- マシュー・マコノヒーの男泣きにつられ泣き!
タイトル通り星間移動=〈インターステラー〉を描いたSF作品。
ノーラン監督がジャンルにとらわれず、幅広く手腕を発揮する監督であることが証明された作品でもあります。
『インターステラー』にはノーラン作品の中でも「これCGじゃないの?」と驚くシーンがとても多いです。
ですが、SF映画とあって、CGをなるべく使わない主義のノーランでも宇宙描写には多くのCGが使われました。
そして、ノーラン渾身のCGで描かれる宇宙空間は映画史トップクラスの美しさと迫力があります。
- ワームホール突入シーン
- ブラックホール『ガルガンチュア』
- 水の惑星の津波シーン
この3つのシーンはかなり印象的です。
『インターステラー』を劇場でリピートした理由の8割が、これらのシーンを劇場で体験しておきたかったからといっても過言ではありません。
また本物の理論物理学者が監修しているだけあって、今までの常識とは違った宇宙描写も魅力です。
たとえば
- ワームホール(遠距離をつなぐ時空トンネル)の入り口が、穴ではなく球体
- ブラックホールが2つの光の輪が垂直にクロスした造形
見た目のインパクトもですが、これらが物理の理論から導きだされた表現であるというところにも驚きを隠せません。
近年観測されたブラックホールが、本作に登場した『ガルガンチュア』にとてもよく似た形をしていると判明しました。
さすが理論物理学者が監修しているだけあります。
本作の見どころは映像だけではありません。
ネタバレを避けるため、遠回しな言い方になりますが、主人公のクーパーが様々なミッションに挑むたびにクーパーと娘の間に『あること』が起ってしまいます。
その『あること』に直面したクーパー演じるマシュー・マコノヒーの男泣きが圧巻。
ここまで感情移入できる演技というのはそうそうありません。
ミヤヒロも鑑賞するたびにもらい泣きしてます。
日本人の私に海外俳優の演技力の良し悪しを判断することは難しいですが、男泣きのシーンは「これが演技力か!」と見せつけられました。
5.テネット
カルブロ!的おすすめ度 ★★★★★
- 『時間を逆行』するという発想力とそれを映像化した表現力!
- ノーラン監督作史上もっとも泣ける友情!
- 元アメフト選手ジョン・デイビッド・ワシントンのアクションがキレありすぎ!
『007』の大ファンであるノーラン監督念願のスパイ映画『テネット』。
もちろん、ストレートなスパイ映画であるわけがなく『時間の逆行』という超難解なテーマが組み込まれています。
時間の魔術師と呼ばれることもあるノーラン監督ですが、今まで時間を演出やスパイスに使うことはたくさんありました。
ですが時間そのものをキーテーマにした作品は『テネット』が初めてです。
「この映画は1度では理解できない」とよく言われておりますが、話の流れは非常にシンプルで
未来人の協力者を見つけ、時間の逆行を阻止する
という話です。
ただ説明不足な部分が多いのは確かで、何が起きているのか、何が目的の行動なのかを完全に理解できる人は限られているでしょう。
ですがミヤヒロ的に『テネット』は、物語を理解することよりも映像作品として『逆行する』人やモノ、日常では見られない光景を楽しむことを目的として作られたと考えています。
なので
むずかしい映画は苦手・・・
という人も新感覚アクションエンタメとして、おすすめできます。
ただ状況を理解できればより楽しめることは間違いないので、これから鑑賞する方に2点だけアドバイスです。
- 順行は『赤』、逆行は『青』の目印がある
- 逆行シーンは音楽も逆再生になっている
この2点を意識するだけでも、ストーリーには付いて行きやすくなります。
必読!ノーラン監督の人物と作風
世の中にはたくさんの映画監督が存在し、監督の数だけ『らしさ』があります。
その中でも特にノーラン作品には確固とした『ノーランらしさ』があることは、ノーラン監督ファンの多さが物語っています。
そこで今回は『ノーランらしさ』を3つに分けて深掘りしていきます。
- 見たことのない設定と演出
- むずかしいけど、楽しめるエンターテイメント
- 画づくり・ビジュアルへのこだわり
革新性・独自性のある物語設定と演出
ノーラン監督の最大の魅力は『見たことのない映画』を撮ってくれることです。
彼は2種類の『目新しさ』=革新性・独自性を観客に与えてくれます。
それは
①だれも思いつかない物語と設定
②時間をあやつる演出
です。
他人の夢に入りこむミッションをえがいた『インセプション』や、
時間の逆行をテーマに未来人と時間の主導権をめぐった戦いをえがく『テネット』など、
今まで見たことも聞いたこともない設定と物語を持った作品がノーラン作品には多いです。
映画にかぎらず、音楽や漫画などカルチャーの世界では、偉大な先人により『目新しいこと』はほとんどやり尽くされたと言われています。
しかし見おぼえのある作品が次々と作られるなかで、彼の作品は特別異彩を放っています。
もちろん『目新しいこと』だけが作品の評価基準ではないですが、ノーラン作品の場合にはそれが、純粋な『見たい!』という気持ちを駆り立てることにつながっていると思います。
またノーラン監督は設定においては一見地味な作品にも、ノーランらしい『時間をあやつる演出』で、『目新しさ』を与えています。
その巧みな時間演出から、ノーラン監督は『時間の魔術師』とたとえられることもあるほどです。
では、どのようにノーランは時間をあやつるのかというと、
たとえば史上最大の撤退戦をえがいた『ダンケルク』では、陸・海・空で起こったそれぞれ1週間・1日・1時間の出来事を同時にえがき、
また記憶が短い時間しかもたない男の復讐劇『メメント』では、数分の物語をえがいたあと、次はそれの数分前から前の物語の始まりまでを描いて時間をさかのぼっていくなど、
ノーラン監督にしか思いつかない時間演出を使いこなして、彼は今まで見たことのない映画体験を観客を与えてくれます。
エンターテイメントと難解さの両立
ノーラン作品の特徴として、難解さや複雑さがあげられることがあります。
『インターステラー』では相対性理論やブラックホールといった一般常識ではない知識をあつかったことで、
『ダークナイト』ではジョーカーによって揺るがされる正義の在り方をえがくことで難解さをさそい、
また『フォロウィング』や『ダンケルク』のように映画内の時間をあやつることで物語に複雑さが生まれることがありました。
その結果、ノーラン作品はどれも『考察しがいのある』『何度でも見たい』映画に仕上がっています。
ただ、難しい映画というのは、その作家性が批評家や映画玄人に評価されやすい一方、大衆をターゲットにしたエンターテイメントからは遠ざかっていくことがあります。
しかしノーラン監督の狙いは批評家や映画玄人にだけ刺さる映画を撮ることではなく、
難解さや複雑さを映画にからませることで観客に『考える』というアクションを与え、コンテンツが容易に消費されないようにすることだと思います。
難解なテーマや設定をあつかうがゆえに、ノーラン作品は矛盾や間違いが指摘されることがあります。
ですがそれは、彼が映画を『教養』や『独りよがりな自己表現』ではなく、エンターテイメント=楽しめるものであることを最優先していることの証拠とも見てとれるのではないでしょうか。
CG嫌い?フィルム撮影、IMAXによる画づくり
ノーラン監督の強いこだわりは物語だけにとどまりません。
むしろ現実ばなれした物語がリアリティを失わないように、ビジュアルで説得力を与える取り組みに対しては、他監督より熱心な監督と言えるでしょう。
ノーラン監督のビジュアル的な取り組みで有名なところでいえば
- 音質・画角にこだわったIMAX撮影
- デジタルではなくフィルムでの撮影
- なるべくCGは使わない
が挙げられます。
『ダークナイト』にて世界で初めて長編映画でIMAX撮影がおこなわれたこと、同作で当時世界に4台しかなかったIMAXカメラを壊してしまったのは有名な話。
当時で1台、5000万円ほどするカメラだったらしいです・・・。
また安価で手間の少ないデジタル撮影ではなく、フィルムでの撮影にこだわっているのも有名な話でしょう。
フィルム撮影のメリットは多くありますが、デジタルと違って光量調整ができることで、見たままの『質感』『立体感』を残したまま撮影することができます。
ただやはりノーラン監督の映像へのこだわりで群を抜いているのは、CGをなるべく使わない撮影スタイルです。
『ダークナイト』では本物のビルを爆破し、『インセプション』ではだまし絵・ペンローズの階段のセットを作り上げ、『テネット』では本物の旅客機を建物に激突させました。
ノーラン監督作には挙げはじめるとキリがないくらい「あのシーンもCGじゃないの?」というシーンが多く、メイキング映像でも驚かされます。
いくらCG技術が進歩しているといっても、シーンによっては映像から浮いている感じや偽物っぽい質感はまだまだあります。
SF映画のように初めからたくさんのCGが使われている作風の作品であれば、多少のCG感があっても気になりません。
ですが現実を舞台にしている作品でそれを感じてしまうと、物語から説得力が一気になくなり、観客は冷めてしまうものです。
またノーラン監督がCGをなるべく使わない理由はそれだけではないようです。
実際にセットを組みリアルな環境で撮影することで、そこで演技する俳優たちもリアルな演技に挑めることもノーラン監督の狙いにあるようです。
ノーラン映画から感じる緊張感や緊迫感は、本物の環境で演技をすることで引き出される、俳優たちの演技力によるところも大きいのかもしれません。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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