『プライス/戦慄の報酬』ネタバレ感想!父子の物語としては上質、ブラックコメディとしては低俗…途中で作風変わりすぎ!

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引用元:U-NEXT ©︎Firefly Films

ミヤヒロ
ミヤヒロ

みなさん、こんにちは!
カルブロ!へようこそ!
管理人のミヤヒロです!

この記事がオススメの方!
  • 『プライス 戦慄の報酬』のあらすじが知りたい!
  • 『プライス 戦慄の報酬』のネタバレ感想が読みたい!

今回は2020年公開のサスペンススリラー洋画
『プライス戦慄の報酬』
のネタバレ感想です!


父の遺体と7日間過ごしたというアント・ティンプソン監督の実体験が元になっている本作。

30年ぶりの父子の再会がもたらす戦慄の夜

『ロード・オブ・ザ・リング』『ディープ・インパクト』のイライジャ・ウッドを主演に描かれていきます。


それではさっそく、『プライス 戦慄の報酬』のあらすじ・ネタバレ感想を始めていきます!
ぜひ、最後まで読んでいってください!

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『プライス 戦慄の報酬』あらすじ

ノーヴアル・グリーンウッドは、5歳の頃に蒸発した父から手紙で呼び出され、父の暮らす島を訪れる。


海岸沿いに立つ家で、ノーヴアルは父と30年ぶりに再会を果たすも、酒に溺れ、実の息子である自分を「クズ」とさげすむ父に違和感と恐怖心を覚える。


それでも、父と良好な関係を築こうとするノーヴアルであったが、あまりに不可解で横暴な父の態度に耐えかね反抗。


それに対し、父は逆上し包丁を持ってノーヴアルに襲いかかるが、父は急に呼吸困難で苦しみだし、そのままノーヴアルの前で死んでしまう…。

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『プライス 戦慄の報酬』作品情報・登場人物・キャスト

作品情報

原題:Come to Daddy
公開日:2020年2月21日
上映時間:93分
監督:アント・ティンプソン

キャスト・登場人物
  • イライジャ・ウッド
    :グリーンウッド・ノーヴアル
  • スティーブン・マクハティ
    :ゴードン(ノーヴアルの父…?)
  • マーティン・ドノヴァン
    :ブライアン(???)
  • マイケル・スマイリー
    :ジェスロ(ロン毛)
  • マデレーン・サミ
    :グラディス(検死官)

『プライス 戦慄の報酬』ネタバレ感想

感想まとめ

カルブロ!的おすすめ度 77点

  • 途中で監督変わった?センス系映像美と静かにスリリングな前半→下品で過激なブラックコメディの後半?
  • コメディ要素があからさますぎて、ブラックコメディとしてもイマイチ…
  • 既視感のある衝撃展開…M・ナイト・シャマランがすでにやってない…?
  • ちょっとずるいけど、父子の物語としては心動かされる!

センス系映像&真面目なスリラー→低俗ユーモアと直接的なグロ描写への急転換!

前半と後半で別映画 作風の大転換が刺さるか刺さらないかで賛否が分かれそう

イライジャ・ウッドが超短おかっぱという変な髪型と、胡散臭い口ヒゲをたくわえたスリラー。


そんなふざけた事前情報だけでいざ鑑賞した本作ですが、


途中で監督変わった?


と思えるほど、前半と後半の空気感や作風が違いすぎる。


物語の展開やジャンルが中盤でガラリと変わる映画はたくさんあれど、本作は

ミヤヒロ
ミヤヒロ

監督が違う2つの映画を繋げた?

と感じてしまうほどに作風が切り替わります。





本作の物語は、ノーヴアルが幼い頃に蒸発した父の元へ向かうところから始まります。


夕日が照らす砂浜をノーヴアルのシルエットが歩き、風に帽子を飛ばされ立ち止まるシーンは、まるで洗練されたミュージックビデオ。


その後も、赤い照明に照らされながら暖炉の前で偽親子が語らったり、透き通る海を泳いだり、いかにも“センスある系”の映像で前半の物語は紡がれていきます。


また、前半は映像だけでなく、作風も“真面目”。


様子のおかしい父親との絶妙な緊張感は丁寧に演出され、静かなスリリングさのある空気感はまさに上質なスリラー。





しかし、実の父親が登場して以降はそれまでの“センス”や“真面目”さはかなぐり捨てられ、


前半の洗練されたセンスはどこに!?


と叫びたくなるほど、後半は低俗で馬鹿らしいユーモアとエ口グロのオンパレード


この作風の大転換が刺さる人には刺さるんだろうなぁ、と思う一方で、ミヤヒロは悪い意味で裏切られた気分になりました。


血や直接的な痛い描写を使わずに緊張感のあるスリラーを描いた前半に引き込まれた分、ミヤヒロにとってその大転換は

ミヤヒロ
ミヤヒロ

そっちにいったかぁ…

と残念な評価に繋がりました。

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ブラックコメディとしても上質とは言い難い…

ブラコメとしても微妙 コメディ要素が下品で強引・・・の割に過激度弱い

後半のグロテスク&シリアスとブラックユーモアを組み合わせた作風『パラサイト 半地下の家族』『ファーゴ』を連想させます。


しかし、その2つと比べると、どうしても見劣りしてしまうのが正直な感想。


ミヤヒロは『ファーゴ』や『パラサイト』のブラックユーモアの面白さは、物語のシリアスさと人間本来の滑稽さのギャップにあると思っています。


それに対して本作は、シリアスな物語に強引にコメディ要素を付け足している、いわば、コントに近い印象を持ちました。






その上、脳みそを出したり、露骨にお〇ぱいの会話をしたりと、笑いの質が露骨に下品であることもその2作品と並べて語れない理由の1つ。


警官のゲップやレーズンの目の下りは正直、ミヤヒロ的には大スベリ…


さらに言うなれば、下品に振ったなら振ったで


まだまだ過激にできたはず!!!


過激さは物足りないし、どの描写もなんだか見覚えがあるし、おまけにテンポも良くないので、はっちゃけるにはっちゃけきれない…。


過激が正義ではないですが、本作においてはそうあってくれた方が楽しめたかなぁ、と感じます。

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実は父親は偽物です!…の既視感

見覚えのある衝撃展開 すでに紗マランがやっている? でも、伏線の張り方は上手い

本作に衝撃展開!を求めるのはお門違いであることは承知の上で、父だと思っていた男は父ではなかった!の衝撃度の低さ。


それはやはり、見覚えがあるからという理由に尽きます。


遠く離れて暮らす親族の元へ訪れる

その親族の様子・態度がおかしい

家に残った家族と電話で連絡を取るが、電話なので偽物だと気付かれない


まんま『ヴィジット』!


残念ながら、すでに同じことM・ナイト・シャマランがやってます。


もちろん本作が、どんでん返しをメインにした物語ではなく、ブラックユーモアや、登場人物たちの間抜けな言動を味わう作品だと分かっています。


しかし、この既視感というのはどうしても鑑賞する上で

ミヤヒロ
ミヤヒロ

なんか見たことあるなぁ…
目新しさ、斬新さに欠ける…

というノイズになってしまっている印象。





ただ、意外と、本作には多くの伏線が丁寧に貼られています。


たとえば、偽父が「俺の息子は死んだ」と話したり、息子を呼んだ理由を一切説明しなかったり、と見終わってから気付く伏線は本当に多いです。


そんな数ある伏線の中でも、ミヤヒロが一番「おっ」と思ったのが、偽父が武勇伝のように喧嘩の話をするくだり。


「喧嘩で相手の耳を切り落としたことがある、そいつの頭蓋骨が見えた」と言う会話は、実際に耳を切り落とした実の父のことでもあり、


終盤、交通事故でロン毛が頭蓋骨と脳みそが丸見えになる展開へのほのめかしでもあると思います。


後半のめちゃくちゃさに忘れそうになりますが、こういった伏線や後半の展開への示唆の積み重ねは上手いなぁと感じました。

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ちょっとずるい構成だけど、父子の物語としては秀逸!

ちょっとズルいけど… 泣ける父子の物語 実の父子だけではなく、偽父にも泣きポイント?

と、ここまで“否”寄りの感想を話してきましたが、父子としての物語としては正直心動かされてしまいました。


まあ、こういった過激系にほっこり要素を入れるのはずるいなぁとは思います。

ミヤヒロ
ミヤヒロ

そのギャップは、そりゃ刺さるよ

『ヒメアノ〜ル』なんかも、そのパターンですよね。


ただグッときてしまったのは、紛れもない事実。





作品冒頭でシェイクスピアの『父の罪は子に帰する』、マドンナの曲Daddyから『パパみたいな人はいない』という引用が用いられているとおり、本作は父子の物語が本筋。


シェイクスピアとマドンナと、何をとっても真反対の2人の引用が並べられるおかしさも味噌ですが、真反対の引用が鑑賞後だと、どちらも納得できてしまう作品作りは見事です。


実の父によって、“戦慄の夜”に巻き込まれてしまうことでシェイクスピアの引用を思わせ、そんな父でも父子の間には絶対の絆を感じさせるラストでマドンナの引用がはまります。





ラストシーンで「なぜ僕を呼んだのか?」というノーヴアルの手に実の父が黙って手を重ねるシーンは言うまでもなく泣けるシーンです。


しかし、それ以上にミヤヒロが良いなと思ったシーンは、地下を出た直後、ノーヴアルがトイレに行きたいと伝える場面。


このシーンのノーヴアルはイライジャの童顔も相まってとても子供染みていて、30年ぶりに2人が自然と親子しちゃっている感じが良い。


それまでの偽父との緊張感と不快感しかないクソみたいな関係を見せられ後ということもあって、一層このシーンは素敵に感じます。





ただ、ミヤヒロ的には実父子の関係も良かったですが、偽父子の関係にも観賞後に気付く泣きどころがあると思います。


偽父は終始横暴でイヤなやつでした。


しかし、偽父の実の息子がノーヴアルと同じように手首を切って死んだという事実を知って思い返すとグッとくる場面がいくつもあります。


まずは、一番初めにノーヴアルと偽父が出会う場面。


偽父にも関わらず、ノーヴアルを「よく来た」と抱き締める場面は、演技っぽくない。


ノーヴアルが来たことが偽父にとって想定外のトラブルであったことは間違いないでしょうが、それでも実の息子と歳の近いノーヴアルに実の息子を重ねてしまったように見えてしまいます。





ノーヴアルを呼んだことを「間違いだった」と話すシーンも、(実の息子と重なってしまうから)間違いだった、という意味にも捉えられますし、


ノーヴアルに対して「俺に感心して欲しければ、喧嘩の話をしろ」と話す場面も、実の息子とはそういった話題で会話をしていたんだろうな、と思わせます。


上質なブラックコメディを期待してしまうとがっかりしてしまうポイントの多い本作ですが、父子の物語としては見どころのある作品です。

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『プライス 戦慄の報酬』感想まとめ

『プライス 戦慄の報酬』感想まとめ

今回はサスペンススリラー洋画の『プライス 戦慄の報酬』のネタバレ感想でした!


緊張感・不安感のある横暴な父のヒトコワスリラーと思わせてからの、幽霊系展開を経由し、終盤ではエログロ系の過激ブラックコメディにたどり着く展開に驚かされました。


過激系の割にはっちゃけきれない物足りなさとテンポの悪さ、見覚えのある衝撃展開、イライジャの変な髪型など所々ノイズの多い本作。


ズルいなぁ、とは思わされますが、父子の物語としてはしっかり心に刺さる作品に仕上がっていましたので、もう1度見てみてもいいかな、とギリギリ思える作品でした。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ではまた!

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