
みなさん、こんにちは!
カルブロ!へようこそ!
管理人のミヤヒロです!
- 『007/慰めの報酬』のあらすじ・ネタバレ感想が読みたい!
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に向けて復習したい!
今回は2009年日本公開の
『007/慰めの報酬』をご紹介します!
ダニエル・クレイグ版『007』最新作にして、最終作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開が近づいて来ました!
クレイグ演じる6代目ジェームズ・ボンドの『007』は各作品が完全に独立しておらず、繋がりがある点が特徴。
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を100%楽しむために、クレイグ版『007』第2作目『慰めの報酬』をこの記事で復習して、最新作に備えてください!
それではさっそく、あらすじ・ネタバレあり感想を始めていきます!
ぜひ最後まで読んでいってください!
ダニエル・クレイグ版『007』
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『007/慰めの報酬』あらすじ!
英国の秘密諜報部MI6の諜報部員〈007〉ジェームズ・ボンドは、愛した女性ヴェスパーを失う。
ボンドはヴェスパーを利用していたホワイトを捕らえMI6部長Mの元に連行するが、MI6内部に潜入していたホワイトの内通者が突然発砲。
ボンドは内通者を追い殺害するもホワイトを逃してしまう。
しかし内通者が残した所持品からル・シッフルと関わりがあると思われる男が判明し、その男を追うためにボンドはハイチへ向かう。
そして、ボンドはそこで背中に傷を負った女性カミーユと出会う。
『007/慰めの報酬』ネタバレ感想!
カルブロ!的オススメ度 86点
- 前作『カジノ・ロワイヤル』直後から始まる“若きボンド”後編!
- 決着の付け方を描く復讐と赦しの物語!
- カーアクションにスカイアクション!前作より激しめなアクション!
- 本作でボンドを追い詰めていく敵はボンド自身?
原題:QUANTUM OF SOLACE
日本公開日:2009年1月24日
上映時間:106分
監督:マーク・フォスター
キャスト:ダニエル・クレイグ/オルガ・キュレンコ/ジュディ・デンチ/マチュー・アマルリック/ジャンカルロ・ジャンニーニ/イェスパー・クリステンセン/ジェフリー・ライト
前作『カジノ・ロワイヤル』から続く“若きボンド”後編!

『007』シリーズでは珍しく前作『カジノ・ロワイヤル』と繋がっている『慰めの報酬』。
物語も前作ラストでヴェスパーの背後にいた男ミスター・ホワイトを捕らえたボンドが、車で彼を“ド派手”に連行するシーンから開幕します。
そんな連行シーンは他作品を含めたカーアクションの中でもかなり激しめ。
また、スカイアクションもあり対人アクションも多めで、前作のクールな『007』とは打って変わったホットな見どころがあります。
そんな『慰めの報酬』は前作を“最愛の人を失う”問題提起編、本作を“復讐と赦し”の解決編としてセットで
若き新人ジェームズ・ボンド編
として完璧ではないボンドが描かれていきます。(新人と言ってもあくまで〈00(ダブルオー)〉になってから)
前作でヴェスパーを失った直後のボンドは「別に気にしていない」といった態度をとっていましたが、本作ではそれが原因でボンドは不眠症になるほど追い込まれています。
前作での態度はヴェスパーを愛していたという“事実から目をそらしていた”だけで、“事実と向き合った上で答えを出さなければいけない”ボンドがどう答えを出すかが大きなテーマです。
復讐ではなく“決着”の物語!

本作『慰めの報酬』は一見復讐の物語に見えますが、実は
ボンドの決着のつけ方を描く
物語。
ボンドと
家族を殺した将軍の命を狙うカミーユ
の2人をメインに、それぞれがどのような決着をつけるのかを本作では対比して描いていきます。
ですが、前半は“復讐”というテーマをメインに描いており、公私入り乱れてしまうボンドらしくない姿が印象的です。
特にその“荒れっぷり”が分かるポイントが2つあり、1つ目はボンドが
殺しのライセンスを乱用し、次々と重要人物を殺害していく
展開。
ボンドは本来、生捕りにし情報を聞き出さなけらばいけないはずの人物たちを殺していき、MI6からも厄介者扱いされていきます。
もちろんヤケになってところ構わず殺していっているわけではなく、ボンド側の視点で見れば、相手も殺す気で襲ってきているので、仕方ない状況に感じます。
しかし、それを客観的に見る周りの人物の視点を演出し、ボンドをらしくないと感じさせる違和感の作り方は上手い。
そして、敵からだけでなく味方からも信用を失いかけているボンドでも、諜報部員として信頼するMも見どころの1つ。
いつもはボンドを強く叱りつけるMですが、2人の絶対的な信頼関係が分かり、グッときます。
そして、2つ目が
汚れたスーツ姿のボンド
他作品でも敵との戦闘後はスーツが乱れることもありますが、本作では砂漠のシーンが多く、砂で汚れたスーツ姿が印象に残っています。
そして、ヴェスパーを利用していた男を追い詰めるラストシーンでは、いつも通りホコリひとつないスーツ姿で任務を完了するボンドが描かれ
ボンドの内面の変化を服の汚れ方で表す
演出がなされています。
ボンドが一皮むけ“殺さない007”へ!

『慰めの報酬』は復讐の物語であり、赦しの物語でもあります。
本作のボンドは復讐が行動理由の1つとなっていますが、
誰に怒りの矛先を向け、どう決着をつけるべきか
をボンドが見つけられないまま物語は進んでいき、それがボンドの荒れに繋がっています。
ヴェスパーを利用した人物を殺害し、組織を壊滅させれば終わることなのか。
ヴェスパーへの、そして、ヴェスパーを救えなかった自分自身にはどう決着をつけるのか。
それらの問題に答えを見出せぬまま苦しむボンド。
しかし、マティスが死ぬ間際に
互いを許そう、ヴェスパーも自分も
というセリフを残すシーンから、次第にこの物語は“赦しの物語”にシフトしていきます。
そして、復讐に半生を費やしてきたカミーユと行動をともにしていくうちに、復讐では決着がつかないことにボンドは気付いていきます。
それを強く感じられるシーンがラストシーン。
ヴェスパーをそそのかしていた張本人の居所を割り出し、待ち伏せていたボンド。
ヴェスパーが敵組織で行動していた唯一の理由が、彼氏と思っていた彼を救うためだったので、そんな裏切りを働いた彼はボンドにとって最も許せない相手。
しかし、ボンドは彼に手を下しませんでした。
またその直後ヴェスパーの形見であるネックレスを捨てたことから、相手を殺さずともボンドの中で決着がついたことが分かります。
ダニエル・クレイグ版『007』第4作目『スペクター』に
殺しのライセンスは殺さずのライセンスでもある
というセリフが登場しますが、本作でボンドが取った“殺さないという選択”は彼が諜報部員として一皮むけたなと感じる場面でもあります。
3つの敵!敵はドミニクだけじゃない!

本作『慰めの報酬』には3つの悪が描かれています。それは
- ドミニク・グリーン
- 内部の敵
- ジェームズ・ボンド
まずは、メインの悪役ドミニク・グリーン。
- 『カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン
- 『スカイフォール』のハビエル・バルデム
- 『スペクター』のクリストフ・ヴァルツ
とカリスマ性強めな敵に比べると、ラストバトルで奇声を上げながら斧を振り回し、しまいには自分の足に斧を刺してしまう小物感強めのドミニク。
ですが、そのボンドと不釣り合いな小物感はダニエル・クレイグ版『007』では本作でしか見られない良い味。
それにずっと小物っぽいわけではなく、ドミニクの“なんでも見透かしてそう”な光のない目力は、先ほど書いた他の敵よりもゾクゾクする怖さがあります。
そして、2つ目の敵は
組織内部の敵
物語序盤であのMI6の内部にもホワイトの内通者がいるのは、なかなかインパクトのある展開。
また、内通者でなくともCIAや英国政府の中には、ドミニクと利害関係が一致し、彼を敵とみなしていない人物も登場します。
本作は一見、ボンドが1人で暴走しているかのように見えますが、この敵味方関係なくどこに敵がいるか分からない状況はとてもサスペンスフル。
ミヤヒロの好きなMCUでいうところの『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を連想させます。
そして、最後の敵が
ジェームズ・ボンド自身
本作のメインの敵ドミニクは前作のル・シッフルのように積極的にボンドを追い詰めていく敵ではないです。
では、誰が1番ボンドを追い詰めているかというとボンド自身です。
ボンドはヴェスパーの死を受け、彼女を救えなかった自分自身に対して強い怒りを感じ、それが組織からの孤立や不眠に繋がっています。
先ほど、ドミニクは小物だと言いましたが、ボンド自身がボンドを追い詰める物語と考えれば、ドミニクは良い塩梅の敵だなと感じます。
『007/慰めの報酬』まとめ!

今回は『007/慰めの報酬』のネタバレ感想でした。
ミヤヒロ的にはダニエル・クレイグ版『007』の中で一番影の薄い作品だと思っていました。
他作品は何度も見返したのに、本作は今回が2回目。
ですが、見返して
『カジノ・ロワイヤル』とセットで深掘りされる人間らしいボンド
はある種、スーパーマンのように“なんでもそつなくこなす”今までのボンドとは違った魅力が描けていて良い作品でした。
カリスマ性のある敵と“ヒーローvsヴィラン”的に戦うボンドも面白いですが
ボンドがボンドを追い込み、内面的な決着をつける
という構成は、本作にしかない魅力だと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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では、また!
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